犬のおさんぽ

実機について 2001年にセガから登場。
文字通り、犬と散歩を楽しむ体感シミュレーションゲームである。

筐体は50インチ大型モニターに、犬小屋を模したコンソール部と歩行ベルトで構成される。
所定の料金を投入してスタートすると、柴犬・コーギー・パグ・プードル・
シベリアンハスキー・ゴールデンレトリバーの6犬種から好みの種類を選択する。
続いて散歩ルートを以下の3コースから選択する。
【A】ペットショップへ行こう!(初級)
【B】フライングディスクで遊びに行こう!(中級)
【C】日が暮れる前に、自宅に帰ろう!(上級)

モニター上部には、犬の感情を示すアイコンと『ごきげんメーター』、
その下に『スマイルハート』が表示されている。
足の長い大型犬は歩行が早く、小型犬は突発的な行動がみられる等の特徴があり、
犬の様子を観察しながら、歩行の調子やリードの引き具合を調整し、
出来るだけ犬との距離を離れないように歩行する。
犬との距離が急接近すると『スマイルハート』が溜まり、犬の表情や行動が変わる。
道中、犬がマーキング(おしっこ)をしたがったり、車が急に接近する等のハプニングが発生する。
その都度、プレイヤーも歩行を止めたり、リードを引いて適切な行動を取らなければならない。
マーキングをさせなかったり、犬の歩行ペースに合わさない・道に落ちている異物を食べさせる等の
ハプニングの回避に失敗すると、モニターに表示されている『ごきげんメーター』が減少する。
ごきげんメーターが途中で無くなるか、ゴールに到着するとゲーム終了。
グラフとスコアで犬の満足度が表示される。

作品について&戯言 2015年2月の作品の主なテーマは『50インチモニターの大型筐体』で、纏めて10台ほど製作した中の1つ。
モニターは箱組で、両側の電柱風の装飾は透明丸棒。
犬小屋風のコンソールに乗っているワンちゃんは、エポパテで製作。
人間を含む生物系のミニチュア製作は一番苦手な分野ですが、資料を見ながら頑張って作りました。
一番の見せ場である歩行ベルトは非常に拘った部分で、手動ですが実物通りに回ります。

タイトーの「電車でGO!」の大ヒット以来、他社からも様々な体感シミュレーターが出ていましたね。
体感シミュレーションゲーム=乗り物という常識を覆した意欲作かもしれません。
作者は2001年頃、大阪・弁天町にある巨大屋内プールに家族と出かけた折に、
向かいのゲームセンターにも立ち寄り、偶然このゲームを目撃しました。
結構目立つ場所に設置されてたので恥ずかしさもありましたが、実は1997年に約17年間も
大切な家族として過ごした犬を亡くしていて、当時を思い出してしまいそうで切なくなり、
結局他の人のプレイを少し観察するだけでした。

因みに数年前から先代と同じ犬種(名前も同じ)を飼っていまして、毎日リアルに犬のお散歩を楽しんでおります(笑)


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